JANKEN← 返回专栏
🤖

The 100% janken-winning robot — Tokyo's high-speed vision benchmark

发布日期: 2026-05-07

Tokyo University's janken robot has a 100% win rate against humans — not by cheating but by reading the hand shape in 1 millisecond, a high-speed vision research demo.

じゃんけんは「同時に手を出す」 から成立するゲームです ── ということは逆に、 相手より ほんの少しだけ早く手の形を決められれば、 必ず勝てます。 この発想を技術で 100% 実現して しまったのが、 東京大学の 「じゃんけんロボット」 です。

1 ミリ秒で見て、 1 ミリ秒で出す

東京大学の石川-奥研究室 (現・山川研究室) が開発したこのロボットは、 ハイスピードカメラと 3 本指のロボットハンドを組み合わせた装置で、 人間の手の形を 1 ミリ秒 で 認識し、 さらに 1 ミリ秒以内に必勝の手を返します。

人間が手をグー・チョキ・パーのいずれかの形に完成させるまでには、 だいたい 60 ミリ秒ほど 必要だと言われています。 ロボット側はその途中段階の手の形を 1 ミリ秒で読み取り、 自分の 手をおよそ 20 ミリ秒で動かすので、 人間視点では 「同時に出した」 ように見えるのに、 中身的にはじゃんけんロボットが「相手の手を見てから後出し」 している、 というわけです。

これはイカサマか? それとも未来の技術か?

もちろん、 これを「ゲームとして公平か?」 という観点で見ればイカサマそのものです。 ただ、 このプロジェクトは元々ゲームに勝つこと自体が目的ではありませんでした。 主眼は 「ハイスピードな視覚処理 + 実時間での身体動作」 という研究テーマで、 じゃんけんは そのデモンストレーションとして選ばれた題材です。

この研究室が培った 1 ミリ秒級の高速認識・追従技術は、 その後さまざまな応用へと展開して いきました。 動いている対象物を逃さず捉える「1ms オートパンチルト」、 ロボットでものを 正確に掴む産業ピッキング、 医療現場での身体追従など、 人間の感覚では追いつかない速度で 世界を見る技術として研究が続いています。

「同時性」 が前提のゲームの限界

このロボットの存在は、 じゃんけんというゲームについて、 ちょっと哲学的なことも教えて くれます。 ジャンケンが「公平な運ゲー」 であるためには、 「両者が完全に同時に手を出す」 という前提が必要だということ。 オンライン対戦ではこの「完全同時」 を再現するために、 サーバー側でタイマーで揃えたり、 一定秒数のあいだ手を伏せておいたりと、 細かい工夫が 積み重なっています。 普段なにげなくやっているじゃんけんも、 「同時に出す」 という当たり前 を支えるために、 実は様々な仕掛けが効いているわけです。