Janken isn't really 1-in-3 — what psychology says about hand bias
发布日期: 2026-05-07
It looks like a fair coin flip with a third option, but human players reveal surprisingly consistent biases — and a strategy called Win-Stay, Lose-Shift.
じゃんけんは「3 手から 1 つを選ぶ」 だけのシンプルな遊びです。 もし全員が完全にランダムに 手を選ぶなら、 勝率はきっかり 1/3 になるはず。 ところが現実の人間は、 ランダムにすら手を 出せていないことが研究で繰り返し示されています。
初手の選び方には偏りがあると言われる
じゃんけんを扱った各種の論評や RPS コミュニティのまとめでは、 初手で グーを出しやすいという傾向がよく語られます。 拳を握る動作の自然さや、 緊張下で「とりあえず固める」 という 無意識の選択バイアスが理由として挙げられることが多い、 という話です。 ただし出典の規模や 集計条件はまちまちなので、 「絶対にこうなる」 と断言できるほどの一次データではない、 という 点は押さえておきたいところです。
重要なのは、 「初手はグーが多いと知っている玄人」 もまた多くいる、 ということ。 「グーが多い だろう」 と思ってパーを出す人と、 「裏をかいてチョキを出す」 人が混在するため、 集団によって 実際の傾向は入れ替わります。 これがじゃんけんの心理戦の面白さでもあります。
Win-Stay, Lose-Shift ── 浙江大学の発見
じゃんけんの戦略について最もよく引用される研究が、 中国・浙江大学の Wang Zhijian (汪志坚) らが 2014 年に発表した論文 “Social cycling and conditional responses in the Rock-Paper- Scissors game” です。 360 人の学生を 6 人組のグループに分け、 1 グループで 300 ラウンド ものじゃんけんを繰り返してもらった大規模実験です。
分析の結果見えてきた人間の行動パターンが、 「Win-Stay, Lose-Shift」 と呼ばれる ものでした。 ざっくり訳すと「勝った手はもう一度出しがち、 負けた手は次のラウンドで変えがち」 という心理です。 さらに「変える」 ときの方向にも偏りがあり、 グー → パー → チョキ → グー の循環順に手を入れ替える傾向 (社会的サイクル) が観察されました。
この知識を実戦に活かす
この理論を踏まえると、 シンプルだけど強力な戦略がいくつか組み立てられます。
- 相手にグーで勝った直後 → 相手は「次もグー」 を維持しがち。 こちらは続けてパーで取りに いく余地がある。
- 相手にチョキで負けた直後 → 相手は次に手を「変えてくる」 ことが多い。 そして変える方向は チョキ → グーが優勢。 こちらはパーで先回りしておくと当たりやすい。
- 自分の手も無意識に偏っているので、 大事な勝負ほど 「事前にどの手を出すか決めて、 1 ラウンド ごとに完全ランダム化する」 のが安全。 サイコロや時計の秒で決める、 など。
逆に「完全ランダム」 が最強
ゲーム理論の世界では、 じゃんけんの混合戦略ナッシュ均衡は「グー・チョキ・パーをそれぞれ 1/3 で完全ランダムに出す」 です。 相手も同じく完全ランダムなら、 期待勝率は理論上 1/3 ・ 1/3 ・ 1/3 で均衡します。 ただし人間にとって本当のランダムは難しい遊びで、 だからこそ「読み」 と 「裏の裏」 の駆け引きが成立する、 とも言えます。
オンライン対戦は対面ほど相手の癖が読みづらい反面、 過去の手の履歴を冷静に見やすいという 特徴があります。 直前の自分と相手の手を覚えておいて、 Win-Stay / Lose-Shift を意識して 次の手を選ぶだけで、 勝率は素朴な勘に頼るよりも統計的に上向きやすいはずです。